2022/10/10(月)
治療院の選び方
こんにちは!施術院 壮の佐藤です
本日は私の実体験をもとに治療院の選び方をお伝えいたします
わたくし佐藤はリハビリテーションの国家資格である作業療法士資格を取得し、長く医療機関のリハビリテーション部門に従事してきました
医療機関勤務時代には橈骨遠位端骨折(前腕に有る橈骨という骨の骨折です)を受傷した方のリハビリテーションを数多く担当しました
骨折の中でも3大骨折の一つと言われる橈骨遠位端骨折によりリハビリテーションを処方される方は非常に多いのです
今から10年ほど前に橈骨遠位端骨折術後のリハビリテーションを担当させて頂いたAさんという方がいらっしゃいました
Aさんは冬場の滑りやすい道路を歩行中、転倒して激しく手を地面についたそうです
その後、手関節付近に強い痛みがあったため、ある治療院に行き施術を受けました
帰宅後、痛みは軽減するどころかどんどん強くなったため、翌日整形外科を受診したところ橈骨の骨折が分かり、即手術となったそうです
そして、わたくし佐藤が術後のリハビリテーションを担当する事になったのでした
Aさんが施術を受けた治療院の治療家は骨折を疑う事もなく、骨折した部分を強く揉んだりしたそうです(想像しただけで恐ろしい...)
その治療家は医療系の国家資格を「所有していない」整体師だったそうです
※整体師は無資格でも名乗る事が可能
この一件をお読みになり、どう思われますか?
一般の治療院にはレントゲン装置など無いから、骨折が分からなくてもしょうがない
と思われる方は要注意です!
レントゲン装置が無くても
医療系の国家資格を取得するために医学を基礎から学んだ者であれば
施術して症状を悪化させるような事などなく、骨折の可能性を疑い、整形外科の受診を勧奨できたのだろうと思います
医学を基礎から学んでいれば
視診・触診により腫脹・発赤・熱感などがあれば重傷を疑いますし
仮に腫脹・発赤・熱感が無くても
問診による情報の
受傷機転(どの様に転倒し受傷したのか)
年齢
性別
疼痛の程度
たったこれだけで骨折を疑い施術することなく整形外科の受診を勧奨できたと思います
これが医学を基礎から学ぶという事です
仮に素晴らしい技術を持っていたとしても
リスク管理が出来ないのであれば、治療家を名乗るべきではないと佐藤は思っています
お客様は悪い症状を改善したいからこそ治療院に行くと思いますが
施術以前にお客様の安全を最優先とする事は医療では当然です
まずは安全を確保して、その上で施術すべきなのです
ですので、治療院をお選びになる際は、医療系の国家資格を所有しているのかが重要な選択基準の一つになろうかと思います
医学を基礎から学んでこそ、お客様の安全を十分に確保できるのです
ただの腰痛
の陰に重大な病気が潜んでいる可能性も有るのです
医学の基礎的な知識が無ければ、それに気付く事なく施術し、重大な事故を起こしかねません
皆様の参考になれば幸いです
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